傘舞い踊る鳥取しゃんしゃん祭 3800人が鈴の音響かせ

 山陰地方の夏の風物詩「鳥取しゃんしゃん祭」のメインイベント「一斉傘踊り」が14日、鳥取市であった。法被や浴衣などで着飾った約3800人の踊り手が、赤や青を基調とした色鮮やかな傘を手に舞い踊り、傘に付いた鈴の音をしゃんしゃんと響かせた。

 企業や学校ごとにつくられる「連」という踊り手のグループが目抜き通りを練り歩き、沿道の市民や観光客らを魅了した。大阪市から帰省中の会社員井上大悟さん(44)は「涼やかな鈴の音が心地よい。踊りもそろっていてきれいだった」と話した。

 踊りは伝統舞踊「因幡の傘踊り」を誰もが踊れるようにアレンジした。

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高速道路で脱走!野うさぎを捕まえていた保護犬、あふれる生命力で家族の「生きる力」に

 大東犬の血を引く大吉君(推定4歳)は、胴長短足と大きなお顔が特徴。沖縄・石垣島出身で、今は兵庫県尼崎市で暮らしています。大阪で犬の保護・譲渡活動を行う市民ボランティア「犬の合宿所in高槻」を経て、佐藤洋志さん・栄子さん夫妻に引き取られました。佐藤家は犬3匹、猫12匹、鳥2羽、プラス熱帯魚がたくさんいる“大家族”。犬や猫の大半は保護されていた子の里親になったり、夫婦が直接保護した子たちです。命を救われたのは、運と生命力が強いから。なかでも大吉君は群を抜いています。なぜなら…。【写真】脱走から約1年…発見されたときの大吉君。ちょっと残念そうな表情です 3年前の夏、大吉君は石垣島から大阪へやって来ました。飛行機で関西国際空港に降り立ち、車で高槻市に移動中のこと。大吉君は高速道路のサービスエリアで脱走してしまいます。時速100キロ前後の車が行き交う高速道路。搬送ボランティアの方が道路に向かって走る大吉君を目撃しており、しかも、ネクスコ西日本には「近くのインターチェンジ手前で犬をはねた」という連絡も。もう命はないと、関係者の誰もがそう思っていました。

 ところが! それから11カ月後、大阪・岸和田市内で大吉君は発見されました。サービスエリアからほど近い工場敷地内に住みつき、従業員の方から朝・昼2回、ごはんをもらっていたのだとか。さらに、夕方には唯一なついていたというオジサンの家に行き、3度目のごはん。おかげで、行方不明になったときに比べて、発見時はかなり立派な体格になっていたそうです。

 ただ、人に飼いならされていたのかといえばそうでもなく、野うさぎを捕まえてくるなど、ワイルドな一面も。もともと石垣島では母犬と一緒に牛小屋で暮らし、親子でキジ小屋を襲撃したことから通報・捕獲され、保健所に収容されたと言いますから、まだ野生の血が濃く残っていたのでしょう。とにもかくにも、大吉君は交通事故に遭うこともなく、「奇跡の生還」を果たしたのです。

 そんな強運の持ち主に目を留めたのが、佐藤さんご夫妻。すでにサルーキのりんちゃんがいましたが、拡張型心筋症で余命宣告を受けており、「りんちゃんがいなくなったら寂しくなる」(栄子さん)と、保護犬を迎えることを検討していました。

「それまで見た子は主人に話すところまで行かなかったんですけど、ダイの記事を読んだときは、すぐに『この子に会いに行こう!』と言いました。とてつもない経験をしたすごい子がいると思いましたね」(栄子さん)

 夫婦そろって「お見合い会」に参加したとき、洋志さんは出張前でスーツ姿に大きなカバンを持っていました。そのカバンに、大吉君はジャー…オシッコをかけてマーキングしてしまいます。「破談」の2文字が犬の合宿所の方の脳裏をよぎりましたが、洋志さんは「これも縁やなあ」と笑ったそうです。

「私の膝にアゴをのせて甘える仕草がなんともかわいかったですね。“自活”していた子ですから、人に媚びることはない。でも、不器用なりに甘えてくるんです。合宿所の方には『この子は飼うのが難しいだろうから』と他の子を薦められたんですけど、私の心は動きませんでした。ダイがウチを選んでくれたと思っています」(洋志さん)

 大吉君の生命力は、佐藤家に来てからも発揮し続けられています。

「りんの発作が起きなくなったんです。心臓の薬は飲み続けていますが、発作が起きたときのニトロ(グリセリン)は飲んだことがありません。余命半年と言われていたのに、もう2年半近くになります」(栄子さん)

 大吉君を迎えて半年後、同じ保護犬のぽん太君も加わり、今は3匹仲良く暮らしています。「ダイもぽん太もりんが病気だと分かるのか、ワンプロ(犬同士がプロレスのようにじゃれあう遊び)はしても、絶対にかかってはいかないんですよ」と栄子さん。大吉君だけでなくぽん太君も、生きるパワーをりんちゃんに分け与えているのかもしれません。

 佐藤家に来て2年。栄子さんと一緒に犬のしつけ教室に通っている大吉君は、いろいろなことを学んでいます。その中の1つが「テイク」の合図で指示されたものを持ってくること。よく散歩に行く公園には、飲料水のペットボトルがたくさん落ちていて、最初は洋志さんがゴミ拾いをしていましたが、今では大吉君が口にくわえてゴミ袋に入れてくれるそうです。尼崎市の「美化委員長」に任命される日も、きっと近いでしょう。

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宇部ときわ公園×チームラボ、デジタルアート展 初の室内展示も

 デジタルアートイベント「世界を旅する植物館水の道光の道」が8月9日、宇部ときわ公園内ときわミュージアム(宇部市野中3、TEL0836-37-2888)で始まった。(山口宇部経済新聞)初の室内展示では文字に近寄るとデザインが広がる 館内の熱帯ゾーンでは、色鮮やかな魚群のデジタルアートを映し出すほか、サボテンゾーンは「呼応する植物館」としてライトアップして空間全体を演出する。

 今回は初の試みとして、昼間でも鑑賞できる室内展示「世界はこんなにもやさしく、うつくしい」も併せて実施。壁を360度使ったデジタルアートで、上から下りてくる文字に近寄ると、言葉が持つ意味の色やデザインが広がる。

 チームラボの同プロジェクト担当の野中千正さんは「見どころは、魚や文字などそれぞれが主体的に動きそこでの世界を形成し意味を持つところ。人が空間に入ることで織り成される3次元の空間を楽しんでもらいたい」と話す。

 夏休み中の子どもたちや盆休みで帰省した家族連れを中心に、これまでの9日間で9281人が来場。最初の日曜となった11日には1450人以上が訪れた。目標来場者数は、昨年の来場者数を約1500人上回る3万4000人。

 ときわ公園課の白井幸雄課長は「昨年の同時期よりも来場者数が増えていて喜ばしい。昼も夜も楽しめるようにしたことで、2度3度と足を運んでもらえれば」と呼び掛ける。

 開催時間は9時30分~22時(室内展示のみの場合は17時まで、植物館内の展示は19時30分~)。入場料は、一般=500円(室内展示のみの場合は300円)、高校生以下無料。11月4日まで。

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無人ヘリで空から森林状況調査、ヤマハ発動機など実証実験へ

ヤマハ発動機は、静岡県富士市、静岡県農林技術研究所森林・林業研究センター、沼津工業高等専門学校、日本DMCと共同で、富士市内の森林の状況を計測する実証実験を8月27日に実施する。[関連写真]2019年4月に施行された森林管理法により、森林所有者には森林管理が義務化された一方で、森林の適正な状況の維持に必要な人手の不足、資産価値向上に必要な定量情報が取れていないことが課題となっている。

実証実験では、ヤマハ発動機の産業用無人ヘリ『FAZERRG2』にレーザー測量システムを搭載。富士市市内の森林約20ヘクタールの地形、樹木の密度や並び、本数・幹の直径を測定し、デジタルデータとして把握する。

同社はこれまでも無人ヘリを通じて、水稲を中心とした30年以上の農薬散布機事業の展開、火山の噴火や土砂崩れなどの災害現場の観測、山間部の送電線鉄塔のメンテナンス資材の運搬など、空からのソリューション価値提供を続けてきた。実験では、長時間飛行できる無人ヘリの優位性を通じて、空からの高効率な森林計測を行うことで、森林管理における生産性向上への貢献を目指す。

《レスポンス纐纈敏也@DAYS》

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九州 20日大気不安定 激しい雨や落雷に注意

きょう20日は、前線が対馬海峡付近に延び、前線に高温多湿な空気が流れ込んでいるため、大気の状態が非常に不安定になっています。九州の南西海上から発達した積乱雲も近づいており、午後も雷を伴い一時激しい雨のおそれがあります。土砂災害や河川の増水、落雷や竜巻などの激しい突風に注意・警戒して下さい。

きょう20日は前線が対馬海峡付近に延び、前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込んでおり、大気の状態が非常に不安定になっています。

20日の明け方頃は、1時間に熊本県天草市牛深で54.5ミリ、鹿児島県阿久根市で52.5ミリ、熊本県水俣市で51.0ミリなど、非常に激しい雨が降った所がありました。

現在、九州の南西海上には発達した積乱雲が発生して、九州へ近づいています。20日午後も九州は断続的に雨が降り、雷を伴い局地的に激しい雨が降るおそれがあります。土砂災害に警戒して下さい。また、発達した積乱雲の下では、落雷や竜巻などの激しい突風などにも注意が必要です。

屋外でのレジャーや活動は、急な天気の変化にお気をつけ下さい。

今週は前線や湿った空気の影響を受けて、曇りや雨のぐずついた天気が続くでしょう。蒸し暑さは続きますが、日差しが少なくなり、先週までのような厳しい暑さは少なくなる見込みです。

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山口・科学の甲子園ジュニア県大会

中学生を対象に、科学の知識や技能を競う大会が山口市で行われました。科学の甲子園ジュニア県大会に参加したのは県内の中学1、2年生、60人です。県教育委員会が理数系分野への興味を持ってもらおうと企画したものです。3人1組となり、筆記試験と実技試験の合計点で勝敗を競いました。実技試験では、チームでアイデアを出しながら、およそ1時間実験に取り組みました。上位2チームは、今年12月に、茨城県のつくば市で行われる全国大会に出場する予定です。

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台風10号、温帯低気圧に=北海道は大雨暴風警戒-気象庁

 大型の台風10号は16日、日本海北部を北東へ進み、午後9時に温帯低気圧に変わった。

 低気圧は北海道付近に進むとみられ、気象庁は大雨や暴風、高波に警戒するよう呼び掛けた。

 総務省消防庁の16日夕の発表によると、10号による人的被害は兵庫県上郡町と広島県尾道市で死者が各1人、重軽傷者は15府県で計55人となった。

 北海道の17日午後6時までの24時間予想雨量は多い所で200ミリ。17日にかけて予想される最大瞬間風速は北海道35メートル、東北30メートル。波の高さは北海道6メートル、東北と北陸5メートルの見込み。 

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総務省vs泉佐野市、「ふるさと納税」バトルはなぜ起こった?

2018年度、「ふるさと納税」制度により、全国トップとなる498億円を集めた大阪・泉佐野市(2位が静岡県小山町の250億円であるから、ほぼダブルスコアの大差だ)。その大きな要因は、地場産品ではない牛肉やビール、さらにはAmazonギフト券という豪華な返礼品。この制度により、市税収入の約1.7倍もの寄付金を集めたこととなる。【写真】総務省とのバトルに、強気の姿勢を崩さない大阪・泉佐野市の千代松大耕市長その結果、一部有識者から「やりすぎ、趣旨に反する」「総務省にケンカを売ってる」と批判されたが、泉佐野市はことあるごとに会見やサイトで猛反論。さらには今年2月、総額100億円分を還元すると「閉店キャンペーン」をぶちあげた。その結果、6月1日施行の「ふるさと納税」新制度で、泉佐野市は総務省から除外されることとなった。

総務省の判断に怒りが収まらない泉佐野市は、直営のふるさと納税サイトで利用者17万人超に対してアンケートを実施。8月26日には、泉佐野市の主張を「支持する(どちかといえば支持する含む)」人は8割以上、総務省の規制について「賛成しない(どちらかといえば賛成しない含む)」人が8割近く、という独自調査の結果を公表するに至った。つまり、「総務省の判断は間違っている」というわけである。

まず整理しないといけないのが、そもそも「ふるさと納税」とはどういう制度は何なのか、ということ。その名称から、故郷への恩返しとも言われているが、本来は「首都圏と地方の税収格差の是正」が出発点だ。また「納税」とうたっているが、形式としては「寄付」と「税額控除」の組み合わせに過ぎない。そのため、2008年の創設からしばらくは、なかなか普及しなかった。

制度が一躍、脚光を浴びるようになったのは、民間ポータルサイトが普及した2014年頃。面倒な手続き不要で制度を活用できるようになり、「返礼品競争」が勃発。4K液晶テレビ(神奈川・厚木市)、アップルウォッチ(福岡・直方市)、ロボット掃除機ルンバ(大阪・熊取町)など、豪華家電がズラリ。返礼品を「エサ」に寄付を募るような制度活用に、舛添要一氏はツイッターで「金持ちの『カタログショッピング』と堕したこの制度は廃止すべき」と断じている(2019年2月5日)。

泉佐野市が目をつけたのは、地元の「関西国際空港」を拠点にするLCC「Peach」の航空券が購入できるポイントだった。なぜポイントだったのか。それは、LCCが「空席連動性」という料金体系ゆえに固定料金がなく、航空券を返礼品として提供することができなかったのだ。また、当時のふるさと納税担当者が空港対策も兼務しており、泉佐野市は「関西国際空港」を盛り上げるためにも日本初のポイントの提供を2014年6月に開始。これにより前年比10倍と急拡大し、一躍全国から注目を集めることとなった。

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写真掲載の名刺交換でバラ談義を 広島県の「福山ばら会」10種販売

 広島県福山市のバラ愛好者らでつくる「福山ばら会」は、福山にゆかりのあるバラの写真を掲載した名刺を作製し、販売を始めた。1箱100枚で、10種類のバラの図柄が10枚ずつ入っている。同会は「名刺交換でばらのまち福山のPRを」と呼び掛けている。

 バラの名刺はこれまでも作られ関係者が使っていたが、同じ図柄のものを100枚単位でしか取り扱っていなかった。

 今回、市制施行70年を記念して1986年に名付けられた品種「ローズふくやま」をはじめ、「ばらのまち福山PR大使」でフラワーアーティストのニコライ・バーグマンさんとコラボレーションした「ニコライバーグマンふくやまローズ」など10種類をセットで用意。それぞれの品種が誕生した年も載せた。

 多様な図柄をそろえることで、名刺を交換する際に福山のバラについて話してもらうのが狙い。2024年には、バラの研究者や愛好家が集まる「世界バラ会議」も市内で控えており、福山ばら会の石井稔会長は「名刺を交換する時にいろんなバラが登場すれば面白い。話に花を咲かせてほしい」と話している。

 1箱600円(税抜き)。

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総務省がNTTドコモとKDDIに「5G」商用免許付与 ソフトバンクにも予備免許

 総務省は7月31日、5G(第5世代移動体通信システム)について、NTTドコモとKDDIに基地局と陸上移動局(※1)の免許を交付した。また同省は同日、ソフトバンクに5G用基地局の予備免許(※2)と陸上移動局の免許を交付した。【KDDIの5G基地局設置場所】 今回の免許交付により、3社は商用化を前提とした5G通信ネットワークの構築を本格化させることになる。

※1携帯電話端末や移動基地局車※2書類審査に合格した場合に付与される“仮免許”。工事完了(落成)後、検査を受けて問題がなければ本免許に移行する(一定条件を満たした場合、予備免許をスキップして免許が付与される場合もある)

(記事中の基地局数は全周波数帯のものを単純合算したもので、重複は考慮していない)(記事中の設置場所は総務省と各社のニュースリリースから記載)

 NTTドコモは、ほぼ全国で免許を取得している。地域ごとの設置箇所は以下の通りで、ラグビーワールドカップ2019に合わせたプレサービスが行われる場所も含まれている。

・北海道:札幌市(計11局)

・東北:仙台市(計3局)

・関東:東京都千代田区、東京都調布市、千葉県浦安市、横浜市など(計54局)

・北陸:石川県金沢市、石川県白山市(計14局)

・東海:愛知県豊田市、静岡県袋井市など(計83局)

・近畿:大阪府東大阪市、神戸市など(計20局)

・中国:広島市、広島県東広島市(計9局)

・四国:香川県高松市(計9局)

・九州:大分県大分市など(計14局)

・沖縄:沖縄県那覇市(計3局)

 KDDIは、関東、中国、九州で免許を取得している。子会社で沖縄県内の5G通信ネットワークを担当する予定の沖縄セルラー電話は、今回の交付対象には含まれていない。

・関東:埼玉県(計4局)

・中国:広島市(1局)

・九州:福岡県(計6局)

 ソフトバンクは、東北、関東、中国、九州で予備免許を取得している。

【追記:18時13分】九州地方で予備免許を取得した旨を追記しました

・東北:福島県田村市(1局:予備免許)

・関東:場所不明(1局:予備免許)

・中国:広島県福山市(4局:予備免許)

・九州:場所不明(計9局:予備免許)

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